人生の迷走期

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実は私、ただいま人生迷走中だとはっきり言える笑

というのも、妊娠出産を経て家族が増え、働き方や価値観も大きく変わった。子供を産むべきうんぬんはさておき、守るべき命ができるということや大人がケアしないと何もできない存在が24時間そこにいる生活は、必然的に自分の人生と自由が制限され、さまざまな選択に迫られる。

働き方、生活の仕方、優先順位、お金の使い方、生き方。

大変革の時期に、もう一人の家庭のパートナーである夫とも生々しい価値観のぶつかり合いを何度経験したことか。子供ができて本当の意味で「夫婦」になるスタートラインに立った気がする。今後もこの価値観のすり合わせと、家族としての決断をするまでの根気強い話し合いを幾度となくしていくのだろう。いや、していかねばならぬ、ともに生活するチームとしてやっていくならば。

一番悩んでいるのは仕事について。なぜなら、元来私は仕事を通じた自己実現に相当の生きがいを感じていたからだ。それが小さな命を守り、家庭を回し維持していくという重要任務を仰せつかり、働き方を変え、仕事の内容も変わり、もちろんそれが給与にも影響し、私はワーキングマザーとしてこの春社会復帰を果たしたものの追うべき目標がぼやけているどころか目を凝らせど走ろうとする先の視野にない状態となっている。

社会は、会社は自分に何を期待しているのか。むしろ、期待されていないのではないか。自分はまだまだできる、努力し成長したい、その対価もいただきたい、同時に子育てという仕事も全うし、彼らとの貴重な今しかない時間を濃く共有したい。気力とエネルギーをどこにどのように分配し走るべきか、心の充実感を何に求めるべきなのか、文字通り、迷走している。

一人目の育休を経て、復帰した。すぐに第二子妊娠がわかり、わずか半年で二人目の産休、育休に入った。自分のアイデンティティクライシスに似た感覚を一人目復帰時に味わい、二人目出産後は割り切って育児を楽しんだ。この育休手当をいただきながら専業主婦のような生活も、二人目ともなると慣れてきた。日々規則正しく子育てをしつつ、自分を見つめなおし、資格の勉強を進め、家族に栄養をと自炊し、運動習慣を身に着け、二人目の成長と、上の子の姉としての成長を毎日感じながら充実して過ごしていた。…と思っていた。でもどこか心は満たされなかった。

とにかく行動してみようと、復帰前のこの半年は多少無理しつつも会いたい人に会い、行きたい環境をのぞいてみた。会社に復職後は、子はいるものの育休中のような自由はないから、と。試しにいろいろやってみた。学生の時のような自由の感覚を思い出した。しかし今は夫も子供もいる。私は私と思っても、やはり互いに影響を受け、影響を与え合う存在。自分よがりな決断は相手に理解されず、応援されなければ継続は難しい。細かなコミュニケーションと、互いに向いている方向を確認し、同じページにあるものを見ているかのメンテナンスを怠ってはいけないことをこの5月は学んだ。そして例え見ている方向が違うこと、同じページどころか開いている本が全く異なるジャンルであることにうすうす気づいていたとしても、それを議題に挙げることを恐れてはいけないと学んだ。私は夫とぶつかることを怖がり、自分を曲げればいいかと、このくらいなら我慢できるかと、自分自身をだましだましやってきたせいで関係がこじれてしまった。実家の両親を巻き込み、話し合いを設け最悪の事態を免れた。

いつまでも両親に仲裁を頼んでいる「子供」でいてはいけない。我が家のパートナー同士である夫と私がしっかりコンビを組んで、これから幾多と訪れるであろう問題に立ち向かっていかねばならないのに。両親には感謝をしているが、同時にとてつもなく恥ずかしいと感じた。こんな風に頼らねばならない状況に陥るなんて。

…というわけで絶賛迷走期。目の前のことに注力しつつも、自分の価値観を改めて見つめ、家族にも認められる目標を掲げ、その実現に努力したい。夫とコミュニケーションをとり思いやりをもって接し、感謝を忘れずにいたい。もちろん子供たちはいろんな時期もどんどん成長していく。私たち親の心の在り方と関わり合いが、彼らにも影響していくだろう。

すべて自分次第。

未来の自分が数年後この記事を読み返し、「あんな頃があったな」と懐かしみ、過去の自分の決断を感謝できるように。

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