自分は学生のころから予定を詰め込むタイプだ。
人との予定を1日に何件も詰め込み、経験できることは全て味わい尽くしたい、一瞬も無駄にせずやりたいことをすべてやり切りたい。そうして心地よい疲労感とたくさんの想い出をかみしめながら眠りにつくのが心地よい。時にそれは自分の家のベッドではなく、友達の家での雑魚寝であることもあった。いろいろな場に顔を出し、話をし、コネクションを作ることが「充実」、「成功」だと信じていた。さらに事態をこじらせているのが「生産的に」過ごしている自分に酔っている節があったことだ。
社会人になり、特に自分の好きな仕事に転職してからは、仕事が楽しくて楽しくて、でも同時にとても忙しく、いかに自分がやりたいこと、やらねばならないことを1日にこなすかがメインフォーカスになった。PDCAを回すというよりもDDDD(Do Do Do Do)とにかくやることを止めている時間がない、次々やりながら、走りながら考え改善していくような、常にアドレナリン出っぱなしのような日々だった。
それも嫌いじゃなかった。
そこにブレーキをかけたのが妊娠、出産、子供の存在。
そもそも、職場から2人分の産休、育休で3年近く離れるなんて経験、人生初。
私は家庭でもいかに多くをこなすか、計画通りことを進めるかをフォーカスし始めた。一人目は寝んトレ後、1日の時間が読みやすくなった。二人目はそもそもよく寝る子。めちゃくちゃ育てやすく、昼寝時間は自分のために使えた。通信制大学の教職課程という目標を新たに設置し、一つ一つレポートや授業をこなす度、充実感と小さな成功を積み重ねていった。
しかし、育児なんてイレギュラーがお決まり。規則正しく長時間眠る赤ちゃん期を過ぎると、いやいや期が来て、3歳にもなると言葉も達者になる一方、まだまだ感情コントロールできない何でもやりたがる、でもうまくできない幼児との格闘が始まった。同時に第二子が生まれ、二人育児という新境地にも立たされた。
最近はちょうど寝かしつけの不毛で地獄のような時間をどうにかしたいと悩んでいた。そんな私が手に取った本、『Four Thousand Weeks~Time Management for Motals』 邦題「限りある時間の使い方」。
内容は今までの私の思い込みを覆すものだった。衝撃。でも激しく納得。特に自分に響いたアイディアを三つ取り上げる。
次の投稿へ続く。
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