特に自分に響いた箇所と感じたことをまとめる。半年後、一年後にこれを読んだとき自分はどう思うのか。そしてこれをヒントに未来の自分の時間に関する考え方、向き合い方はどうかわるのか。
①現実を直視する
著者の主張
「もっと仕事を効率化すれば時間が生まれる」と思いがちだが、著者はどれだけもがこうが、これは幻想で、そもそもあらゆる体験を経験しきるということは不可能であると言い切る。
確かにその通りだ。一つの決断をするということは、ありとあらゆる方法と可能性の中から一つを選び取ることで、当然ながら「選ばなかった道」が残る。でも選んだ道と、損失した機会を比べ嘆くのは無意味だ。なぜなら、すべての可能性の中から優先するものを選び取ることに価値があるのだし、刻一刻とすぎる時間は誰に対しても平等、巻き戻すこともできなければ、同時に複数の体験をすることも不可能である。
そして時間を、まるでやりたいことを詰め込む〔容器〕のように扱うことも疑問視している。今ある時間を「有効に使う」という考えすら、時間を未来のための道具化しているともいえるからだ。
人生は80年生きると考えても、たったの4000週間。人生は短いという現実を直視し、いかに「やらないこと」を意識し、今まさに流れていくこの時を「感じられるか」の重要性を説いている。
これまでの自分
まさに現実を直視できておらず、幻想を信じ込んでいた。時間は自分の努力でマネジメントできるものだと考えていた。
いかに限られた時間で多くのことを成し遂げるかというマインドで過ごしてきた。計画通り物事をこなせると充実感が得られたが、一つ一つの予定を心から楽しめたことによる充実感というよりも、計画したとおりにタスクを完了させ、「やることリスト」から消せた充実感だったのだと思う。未来の自分が少しでも周りと差をつけて先を歩けるようにと努力していたが、その瞬間瞬間の課程はどれだけ記憶に残っているのか…?そして自分の思い描いていた「未来」がいつのどの瞬間なのかよくわからず、ひたすら常に「未来のために」と行動してしまっていた。
時間の道具化
今もそう。
仕事終わりに迎えに行って、時間ばかりを気にしていた。
〇〇時までにお風呂に入れて
〇〇時までに料理を完成させて
〇〇時までに食べ終えさせて
歯磨きして〇〇時には寝室へ上がり
〇〇時までには寝かしつけ完了させたい…
そしたら自分の時間が〇〇時間は取れて
自分も〇〇時までには寝て
〇〇時には起きて準備を始めないと…
永遠のサイクルで、楽しむときはいつなのか。すべてのタスクが完了してリラックスできるのはいつなのか。子供たちの顔を余裕をもって眺め、ただ楽しんで笑う時間はいつ来るのか。。。2,3年後、手がもう少し離れたら…と思うが、その頃には新たな悩みを見出しているだろう。いつも「もう少し大きくなって育児が楽になったら…と、子育て家事仕事を両立したパーフェクトな日が来ることを夢見ていた。
③へ続く
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